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〜 てんかん診療専門クリニック 〜





* 構造特徴



ハード面の配慮について


 クリニックは、提供するサービス、いわゆるソフトの面で勝負するのが、当然ですが、そのソフトを背後から支えるのが、ハードです。
 当クリニック開院にあたって、構造上、配慮した点を、いくつかご呈示し、私どものてんかん診療に対する考えをお伝えできれば、と思います。

1.てんかん発作がまだ寛解状態にない患者さんが、自動車を運転して、クリニックに来られることには、無理があります。
→ そこで、公共交通機関を利用しやすい場所を選びました。 ご存じのように、岐阜市の公共交通機関(電車・バス・タクシー)は、ほとんど名鉄岐阜駅・JR岐阜駅のエリアに集まってきますので。 クリニックへは、駅から徒歩で、お越しいただけます。

2.残念ながら、てんかんという病気には、社会的な問題が伴います。ひっそりと治療したい、とお考えになる、患者さんやご家族も多いのです。
→ そこで、そういったお気持ちに配慮し、あえて駅の真ん前ではなく、「道一本奥に入った」イメージの場所を選びました。
→ 入り口も、大通りの歩道には面しておりません。 建物の横から、さりげなくお入りいただけます。
   
→ 駐車場も、近すぎると人目を気にされるご家族もみえますので、少しご不便をおかけしますが、あえてクリニックから、一本通りを隔てたところに、設定しました。(なお身体のご不自由な方が検査にお越しいただく場合用に、クリニック入り口正面に、1台分駐車スペースは用意してあります。)


3.ご存じのように、てんかんは個人差の大きい病気です。肢体不自由の合併してみえる方、日中転倒発作のある方、いろいろおみえになります。
→ そこで、エレベータホールへの出入り口、クリニックへの出入り口には、車いす用のスロープを付けました。
   
→ クリニック内は、バリアフリーで、廊下、診察室・検査室の入り口など、車いすの出入りがしやすいように、幅を大きくとりました。
→ また、転倒発作に対処する目的で、クリニック内は、「木」を多用し、床はクッションフロアーを敷き詰めました。(床は、柔らかくしすぎると、タイヤが食い込んで、車いすが動かしにくくなりますので、微妙な堅さのものを選びました。)
   
→ さらに、「木」の癒し効果を期待して、受付カウンターには、天然木を使用しました。
   


4.最近は、以前と異なり、新しい抗てんかん薬が、1年に1製品、市販されてきています。今後も、同様のペースで、新製品の発売が予定されています。
→ そこで、お薬の副作用や相互作用など、新しい薬剤情報導入の迅速さに定評のあるY社の電子カルテを採用しました。
→ また、じっくりお話ができるように、診察室には、L字型カウンセリングデスクを用意しました。
   


5.また、臨床検査機器の進歩にも、目を見張るものがあります。デジタル脳波計も例外ではありません。
→ そこで、日本国内の脳波計では、もっとも定評のあるN社の最新デジタル脳波計を用意しました。
   


6.てんかん診断の脳波検査では、睡眠時脳波記録が重要になってきます。
→ そこで、自然な睡眠負荷が得られやすいように、脳波室の防音加工を徹底し、寝心地の良さで評判のS社のベッドを用意しました。
   

7.どんな疾患でも、患者さんとそのご家族にとって、自分たちの診察内容が、他人に知られたくないのは、当然のことです。 しかし、遮音性とバリアフリーは、両立しないものです。
→ そこで、音響関係の施工が得意のC社にお願いして、二重サッシとBGMにより、診察内容が、待合室には、全く伝わらないようにすることが可能となりました。
   


 
こういったハードにより、落ち着いて診療に専念していただける環境が提供できれば、と考えております。
   
   



この項終了

平成20年5月31日(土):公開



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