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〜 てんかん診療専門クリニック 〜





* 理念(考え方)



提供する診療サービスについて


 てんかんという病気の抱えている問題点の一つは、「非常に個人差が大きい」ということです。
 症状の主体は、発作ですので、一人の患者さんにおいて、発作時と発作間歇時とで、状態像が全く異なります。
 また、患者さん一人一人で、発作時の病状、発作間歇時の状況、それぞれが多彩ですし、その病状に対するとらえ方も、個人差があります。
 臨床発作が、意識減損を伴う場合には、患者さん本人の意見よりも、御家族の考えが重要になってくる場合が、少なくありません。
 このように、てんかんという病気を診療する際には、患者さんの発作状況、発作間歇時の状態像(QOL)、ご本人の人生観、御家族の価値観、など、多種多様な要素を考慮することが、求められます。
 こういった要素を、一つ一つ確認しながら、診療を進めて行くには、どうしても時間が必要になってきます。
 そこで、私のクリニックでは、問診に充分な時間をかけるため、「初診1時間、再診15分間」は、少なくとも確保したい、と考えています。
 そのため、当クリニックでは、
「完全予約制」とし、てんかん診療に専念して、「てんかん診療における、量と質の確保」をめざすこととしました。
 これにより、てんかんおよびてんかん診療における“個人差(個別性)”に対処しようと考えています。
 もう一つ、てんかんという病気の抱えている問題として、社会医学的な要素があります。
 残念なことでありますが、てんかんという病気には、世の中の偏見があることも、歴然とした事実です。
 さらに、法律で堂々と区別されている(精神障害者欠格条項)、という現状もあります。
 教育機関も就職先も、場合によっては、親戚・家族も、てんかんがあるというと、「構える」場合が少なくありません。
 そのため、当クリニックは、立地条件として、公共交通機関が利用しやすく、なおかつ静かな落ち着いた雰囲気で、さり気なく利用していただける場所を探しました。
 広告も出していません。
 
てんかんという、病状についても、治療観についても、個人差が大きく、オーダーメイド(テーラーメイド)の治療が求められる病気に対し、長い治療期間を、社会的圧力に屈することなく、落ち着いて(密かに)診療に専念していただける環境が提供できれば、と考えています。



この項終了

平成20年5月30日(金):公開



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