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〜 てんかん診療専門クリニック 〜





* 正しいてんかん診療とは



正しいてんかん診療について


 これは、てんかんの患者さんやその御家族にとって、最も知りたいことの一つではないでしょうか?
 そのため、多くのホームページで、いろいろなことが書かれています。
 また、学会や権威ある専門家が提案する「診断ガイドライン」とか「治療ガイドライン」というものもあります。
 しかし、いつも言いますように、てんかんは「個人差の大きい病気」ですので、最大公約数的ガイドラインも、目安としては、非常に役立つのですが、患者さんとその御家族の個別の状況にまで、フィットするものではありません。
 人生全体が影響を受ける診断なのだから、納得できるものを、長い年月付き合わなければならない治療だから、安全な良いものを、といったオーダーメイド(テーラーメイド)の診療(診断と治療)を求められるのであれば、時間をかけ、しっかり検討しなければなりません。
 そのためには、形から入るのではなく、中身すなわち、現在ご自分が受けておられる診療内容を確認してみられることです。
 今回は、その診療内容確認に役立つ検討項目をお知らせしよう、と考えています。(これは、天に唾(つば)することになりそうで、不安なのですが、皆様のために)

 正しいてんかん診療を受けているということは、以下の質問に対する答えを持っている、ということです。

01.初回受診の際の面談時間は、充分ありましたか?
02.てんかんと診断された際の根拠は、明確でしたか?
03.てんかんという診断に伴う社会的不利益について、お話はありましたか?
04.てんかん類型の診断は、何ですか?
05.もしくは何々てんかんの可能性がある、と言われていますか?
06.その類型診断の根拠は、何ですか?
07.てんかん発作の診断は、何ですか?
08.もしくは何々発作型の可能性がある、と言われていますか?
09.その発作診断の根拠は、何ですか?
10.てんかんの治療を開始していますか?
11.診断確定と治療開始との間に、納得するための時間は、充分ありましたか?
12.治療を開始せず、経過を診ているとすれば、その根拠は何ですか?
13.何を目安(指標)に、経過を診ていますか?
14.治療を開始しているとすれば、その根拠は何ですか?
15.治療の対象としている標的症状は、何ですか?
16.現在服薬中の抗てんかん薬を選んだ根拠は、何ですか?
17.何を目安(指標)に、治療効果を判定していますか?
18.何を目安(指標)に、副作用を検討していますか?
19.何年間ぐらい治療する、ということになっていますか?
20.何を目安(指標)に治療を終了する、という話になっていますか?
21.どういう形で治療を終了する、という話になっていますか?

 あなたが、現在、これらの質問に明確な答えを持って、てんかん診療を受けておられるのであれば、まずは、大丈夫です。



この項終了

平成20年6月26日(木):公開



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