〜てんかん診療
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 「てんかん発作型の国際分類」

【てんかん発作の臨床的ならびに脳波学的分類の改訂案(ILAE 1981)】


T.部分(焦点、局所)発作

A.単純部分発作(意識の減損はない)

1.運動徴候を呈するもの
(a)マーチしない焦点運動性
(b)マーチする焦点運動性(ジャクソン型)
(c)回転性
(d)姿勢性
(e)声音性(発声あるいは発語停止)

2.身体感覚あるいは特殊感覚症状を呈するもの
(単純幻覚、例えば、ヒリヒリ、ピカピカ、ブンブン)
(a)身体感覚性
(b)視覚性
(c)聴覚性
(d)嗅覚性
(e)味覚性
(f)眩暈性

3.自律神経症状あるいは徴候を呈するもの
(上腹部感覚、蒼白、発汗、紅潮、立毛、瞳孔散大を含む)

4.精神症状(高次大脳機能の障害)を呈するもの
(これらの症状はまれには意識減損を伴わずに起こることもあるが、
多くは複雑部分発作として経験されることが多い。)
(a)言語障害性
(b)記憶障害性(例えば既視感)
(c)認知性(例えば夢幻状態、時間感覚の変容)
(d)感情性(例えば恐怖、怒り)
(e)錯覚性(例えば巨視)
(f)構成幻覚性(例えば音楽、光景)

B.複雑部分発作(意識減損を伴う、時には単純症状をもって始まることもある)

1.単純部分性に起こり意識減損に移行するもの
(a)単純部分性特徴(A1〜A4)で起こり意識減損に移行するもの
(b)自動症を伴うもの

2.意識減損で始まるもの
(a)意識減損のみをもつもの
(b)自動症を伴うもの

C.部分発作から二次的に全般発作に進展するもの
(全般強直-間代性のことも、強直性のことも、間代性のこともある)


U.全般発作(けいれん性あるいは非けいれん性)

A.1.欠神発作
(a)意識減損のみのもの
(b)軽い間代要素を伴うもの
(c)脱力要素を伴うもの
(d)強直要素を伴うもの
(e)自動症を伴うもの
(f)自律神経要素を伴うもの
(bからfは単独でも組合せでもありうる)

A.2.非定型欠神
(a)おそらく筋緊張の変化はA1に比べよりはっきりしている
(b)発作の起始および終末は急激ではない

B.ミオクロニー発作、ミオクロニーれん縮(単発あるいは連発)

C.間代発作

D.強直発作

E.強直-間代発作

F.脱力発作(失立)

(上記のもの、例えばBとF、BとDの合併が起こりうる)


V.未分類てんかん発作


W.付記


この項終了

平成20年9月27日(土):公開

岐阜のてんかん専門クリニック、なかむらクリニック:提供


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